今、リーダーに求められているもの
- 日時 2006年9月22日(木)〜23日(金)
- 場所 陸上自衛隊松戸駐屯地
事業内容
9月22日(木)〜9月23日(金)にかけて、指導力開発委員会主催の研修事業「今、リーダーに求められているもの」が陸上自衛隊松戸駐屯地にて開催され、天気が非常に心配でしたが、幸い二日間とも快晴に恵まれました。
平日開催ということで心配された参加者も、米田理事長・植田監事・井手口監事・森田次年度・水田副理事長・坂本委員長・梶次年度専務・渡辺君・渋谷君、そして新入会員の原君・鈴木(信)君・石坂君に水田担当をはじめとする高島委員長・依田副委員長、平山君の指導力開発委員会のメンバーにオブザーバーとして水田担当の所で歯科研修中の阿部宏幸さんに私、上村あわせて18名の参加を得ることができ良かったです。
全員戦闘服に着替え前半セレモニー後、基地指令の小渕陸将補より陸上自衛隊と地域との関わりについての講話がありました。
小渕司令は自衛隊が健全な組織であり続けるためには地域とのかかわりは必要であると強調されました。
なぜかというと、自衛隊の組織というものは究極には戦場において機能するためにできているので、自衛官は個人の権利より義務先行=公益優先、上官の指示に絶対服従という組織文化に生きていること。
また、一般人にはコスト意識が身についているが自衛官はその意識が弱い面があること等から、体験入隊などで民間人と接することは自衛官の意識啓発には貴重であるとのことでした。
また、松戸駐屯地は東葛地区8市の災害時の防災派遣担当部隊であることや、不慮の武力攻撃に対処するために各自治体が作成している国民保護計画にも密接に関係がある等、私たちの生活と密接な関係があることを気づかさせてもらいました。
また、今回の研修においてイラク派遣経験のある隊員の方の話も聞けましたが、松戸駐屯地は補給担当部隊でありその補給には上水も含まれているので、今回のイラクで活躍していた上水補給も大事な任務であり派遣部隊の教育も松戸で行ったそうです。
その際に、隊員の方が「江戸川の水を浄水することはやっているけど、手賀沼の水も今度やろうか?という話がある。」とのことでしたので、Enjoy!とうまく組合させることができれば面白いかもしれません。
まだ、余裕の米田理事長(左真ん中)
そして、福山陸曹長、渡辺陸二曹、すみよし陸士長の3教官の紹介を受け研修がスタートしました!!
昼食の山盛りカレーを「10分厳守」で平らげ、
天幕天張訓練後の休憩・まだ余裕があります
その日の宿泊所となる天幕天張訓練が行われました。
パレットの上に、マットそして4枚の毛布で構成されたその日のベッドを見た時の、理事長の引きつった笑顔はなかなかでした・・・
そして、基本教練(敬礼や回れ右などの基本動作)が4班に分けて行われたのですが私たち(森田次年度・植田監事・渡辺つよさん・私)の班の教官は最後まで柔和な笑顔は消えませんでした。しかし・・・
「敬礼だけでは飽きるでしょう!!軽く運動しましょう!!」他の班の「右向け右!!回れ右!!左向け左!!」等の元気な声の中私たちは、10回のはずの腕立てが
「・・・しーち、はーち、しーち!!あれ〜顔が下を向いていますね〜、はい、前を向いて〜いいですね〜笑顔で行きましょう!!え〜と、幾つまで数えました?はい!!ろ〜く・・・」
と1セット10回のはずが1セット30回ほどの腕立てやスクワットを3セット程行い、植田監事と私はふらふら、つよさんはちょっと辛そうでしたが、森田次年度だけは・・・笑顔が消えませんでした・・・
(当時はゼロ戦も格納されていたそうです)
そして、夕闇迫る中いよいよ自衛隊らしさが現れてきました。
すみよし士長の「皆さんも入隊して9時間たちました。これからは、新兵扱いさせてもらいます。自衛隊は時間厳守!!1分後に全員集合!!」
ダッシュで動きましが、普段「JC時間」で動いているメンバーに時間が守れることなく30秒ほど遅刻となりました。
「自衛隊では遅刻1秒につき腕立て1回!腕立て30回よ〜い!!」
腕立て終了後、「食堂まで駆け足〜進め!!」後で聞いた話では、理事長は食堂で息が上がり吐きそうだったそうです。
「ただいまの時間18時10分18時20分に全員食堂前に集合!!」
食事時間は準備と片づけが含まれます。食事時間は5分ほどでした。すきやきだったのですが、皆盛りは小さく・・・森田次年度だけは、山盛りでなおかつ時間前に終わってました・・・来年は大丈夫でしょう!?
お世話になりました!!
入浴においても、「ただいまの時間18時30分18時40分に浴場前に集合!!」メンバーの3分の1は入浴しませんでした・・・
しかし、その後に隊員クラブでイラク派遣部隊員の方も参加していただいて行われた懇親会はおおいに盛り上がりました。普段接する機会のない現役隊員の方の本音が聞けて、非常に楽しかったです。
そして、防弾チョッキや化学防護服を実際に着させてもらったりしているうちに消灯時間となりました。植田監事は1分ほどで熟睡だったそうです。
起床は6時のはずだったのですが・・・
「ただいまの時間5時20分、5時21分に集合!!」
の声に、「これがJCメンバーか?!」と驚くばかりの素早さで全員集合、早朝の隊内見学に天幕の撤収、朝食とあっという間に済ませていよいよ行軍訓練・ほふく訓練となりました。
行軍訓練の時に、私と植田監事が特別な背嚢を背負い、私が「これは絶対に重い!!」と言い張っているのに「被害妄想でしょ!!」と一言で片付けた梶次年度専務の優しさを私は忘れません。
ほふく前進は、見た目以上に本当にきつかったです。
ほふく前進をもって、全教程終了!!セレモニーを終えて帰途につきましたが、翌日は全身筋肉痛で動けませんでした。
今回の研修で感じたことは自衛隊の方の規律心と段取りの素晴らしさでした。この、段取りの素晴らしさはJC活動でもおおいに生かせると思います。
また、日頃忘れがちで「JC時間」の一言で済ませていた時間の大切さを「身に沁みて」再認識できたのは一番の成果だったのではないでしょうか?
今回の、指導をしてくださった、福山陸曹長はじめ、みよし士長も渡辺二曹も年上の体の動かないメンバーに本当に誠意をもって精一杯接してくれたことに心より敬意を表したいと思います。初めての試みで不安の多かった研修事業でしたが大成功に終わったことと思います。
記録者 上村英生
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